宮城県 仙台市「初恋通り」 [追憶]
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとにみえしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこころなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな
<島崎藤村-1972~1943年> 著作権過ぎてます。
詩にうたわれている少女は、麓から頻繁に登って来た。
藤村の実家は雑貨をも扱っていたようであるが、少女は大体は買い物をするわけでもなく
集まって来た子供たちと遊ぶと帰っていった。
…詩「初恋」でイメージされるリンゴ畑の細道
※現実には幼馴染の「おゆうさん」とのデートコースであったようだ。
仙台駅東口の広場に接し、「初恋通り」は有り、「藤村広場」へと繋がっている。
「藤村広場」には、若菜集の蝶々のデザインが施されている。
藤村の実家
幼馴染の「おゆうさん」の実家
舞台の、馬籠宿の様子